いま、患者向け「優良歯科医院紹介サービス」が大きな注目をあつめている。
2年前このビジネスをスタートさせたアイボリーネット・サービスの須藤哲生代表(55)は、事業立ち上げの動機をこう語った。
「昨今の『名医紹介』や『名医ランキング』の流行は、患者さんが信頼できる医者や医療機関を求めている心情を表していますが、しかしその『名医』の裏づけが乏しく、行ってみたら『とんでもない歯科医院』ということも多いのが現実です。私たちが、患者さんにプロの目で選んだ、信頼できる優良な歯科医院を紹介する事は『患者不在』といわれる今の医療界の信頼を高める一助にもなると考えています。」
当然「優良歯科医院」の基準は厳しい。「安易で無責任な紹介はできません。技術面はもちろん、文書による説明、治療後の保証、接遇まで、トータルに患者中心の医院経営をしている医院である事が条件になります。現在、患者さん側から月100人以上の紹介依頼がありますが、現時点ではご紹介できる医院が不足しており、良い医院がもっと増えてほしいと心から願っています。」と須藤代表は語る。
確かに歯科医院に対するハードルは高い。しかし、時代の要請に応える<相互信頼>の歯科医療確立を目指す志を掲げるこの事業は今後さらに大きな支持を受けるだろう。須藤代表の胸には、「将来的に運営主体を医療サービスの消費者である患者さん主体のNPOに」という構想も秘められている。
「このサービスを始めて、歯科医療で悩み苦しんでいる患者さんがこんなに多かったのか、と日々再認識させられています。いまこそ私たちは原点に返り、歯科医療の理想に向かって真剣に取り組まねばならないと思います。」
須藤代表の思いをしっかりと受け止めたい。