名医紹介ビジネスは歯科の分野でも始まっている。何より身近であるうえに、「腕」の違いがはっきりと出るのが歯の治療。
「患者さんが思う『良い歯科医』と、私たちプロが知る『良い歯科医』には大きな落差がある。1本の歯のせいで生活に大きな支障が出ることもあるだけに、私たちが持つ情報を何とか患者さんに伝えたかった」
そう語るのは、優良な歯科医院を紹介する「アイボリーネット・サービス」を2年前から運営するアイボリー社の須藤哲生社長だ。歯科技工士30年の経験から「歯科医の技量は、歯型の取り方を見れば一目瞭然」と言い切る。
そのサービスは
- インターネットか電話で受け付け
- 面談室で治療方法やその期間、費用を説明し、医師の得意分野や患者の事情なども考慮して「名医」を紹介
- 初診で納得すれば治療開始
- 疑問が生じれば患者の代理人として医師に伝える――というもので、相談料金は2000円。
「名医」選考基準の調査項目は<技術><知識><設備><患者への応対>の4分野120項目という多岐にわたり、時には“覆面調査員”を派遣することさえあるという。
さらに、高額の保険外診療では「入れ歯や差し歯の2年間保証」を義務づける。保証書と、事前に費用を明示した治療計画書は3枚複写とし、患者・医師・アイボリー社がそれぞれ保管するという念の入れようだ。
このため、今のところ名医は都内の12人に限られているが、須藤社長は「選考のハードルは下げません」と胸を張る。患者は関東一円や静岡などからも訪れ、累計で1000人以上がサービスを受けているという