「歯科医療の場合、患者側が持つ情報が絶対的に不足しています。明らかに疑問を感じるケースも多く、私達がもつ情報を患者に伝えたかったが、歯科技工士の仕事相手は歯科医なので患者との直接的な接点はない。そこでインターネットを使用すれば患者とコンタクトが取れると思い、ウェブサイトを立ち上げたのです」
同社の仕組みはこうだ。まず、患者はインターネットの相談フォーマットに自分の歯の症状を具体的に書き込み、相談する。メールなどで何度かやり取りをしたあと、面談室を訪れ、治療方法や治療期間などの説明を受けた上で、紹介された歯科医院の初診を受ける。ここで納得すれば正式な治療を開始する。
「現時点は、インターネットで歯科医院を直接検索することはできません。それは歯科医に得意分野と不得意な分野があり、それに患者の要望などを加えたうえで、面談で一緒に決めた方がいいからです。
その代わりサイト上では、歯科医療の現場を知ってもらうため、治療における材料の種類や平均的な治療費、または治療を受ける際のアドバイス・注意点などの情報提供と掲示板などによる患者同士のコミュニティづくりを展開しています」
今後はネットワークを広げ、関東を中心に全国的に展開していく考えだ。ネット上での歯科医紹介機能も検討中で、双方向を生かしたサービスもどんどん追加していく予定だ。
「このサービスはいままで存在しなかったまったく新しいものです。歯科医からみればやりにくい面もあるでしょうが、やはり主役は患者です。患者の不安や不満を解消するサービスこそが私たちの求めているものなのです。このサービスが常識になり、家を借りるときの不動産屋のようになり、歯科医院に行く際の仲介役というビジネスが確立されるのが目標です」