まず、投書をくれた一人で歯科技工士の須藤哲生さんが運営する歯科医院紹介業「アイボリーネット・サービス」(東京都渋谷区)を訪ね、治療費の内訳がどうなっているのかを聞いた。
「材料費は1割前後で、残りの技術料は、開業医の給料と人件費などの運営コストに充てられます。つまり、歯科医がサラリーマンと同じぐらいの給料でいいと思えば、矯正費用もその分、安くできるんですよ」
どういうことだろうか。矯正専門の歯科医に直接聞いてみようと、須藤さんの紹介で都内のK歯科クリニックへ。
「総額70万円とすると、内訳は材料費7万〜8万円、人件費などのコスト12万〜13万、純利益が50万円くらいですね」と教えてくれた。
50万円って、ずいぶんもうけている感じがしますが・・・。隊員がおそるおそる聞くと、「いやいや、うちの矯正の新患は月1人くらいだから、妥当な値段でしょう。卒業後5年間、矯正専門医になるために無給で矯正歯科医院で働いたことを考えると、決して高くはないと思います」と切り返されてしまった。
隊員の感想
「5年間、無給で働いたんだから」という歯科医側の事情もわかりました。それでも、「70万円のうち50万円が純利益」と聞くと、やはり考えてしまいます。ただ、適正な歯科医の給料はいくらか、というのも一概にはいえません。
いずれにしろ、矯正費用の中身をもっとオープンにしてもらい、高いか安いか、患者自身が判断することが大切ではないでしょうか。