61.信頼関係の有無が治療結果を左右する
2007年11月14日
このたび、弊社あいぼりー歯の相談室を利用していただいた患者さんと歯科医療機関の協力を得て治療結果(治療満足度)アンケートを実施しました。今回の主目的は患者さんと医療者との『信頼関係と治療結果の相関の有無』についての検証です。
実施概要
調査対象期間 |
2004年4月〜2007年10月 |
調査対象歯科医院数 |
19医院 |
患者アンケート数委託数 |
419名 |
患者アンケート回収数 |
166名 |
患者アンケート回収率 |
39.6% |
|
調査内容 |
調査結果
- 満足 151人(91.0%)
- 普通 12人(7.2%)
- 不満 1人(0.6%)
- 不明 2人(1.2%)

- 満足 133人(80.1%)
- 普通 30人(18.1%)
- 不満 3人(1.8%)
- 不明 0

- 満足 142人(85.5%)
- 普通 22人(13.3%)
- 不満 2人(1.2%)
- 不明 0

治療分野 |
満足 |
普通 |
不満 |
人数計 |
|---|---|---|---|---|
|
インプラント |
3人 | 0人 | 0人 | 3人 |
|
複合治療 |
26人 | 5人 | 0人 | 31人 |
|
入れ歯(取り外し) |
57人 | 10人 | 2人 | 69人 |
|
詰め物・被せ物 |
51人 | 6人 | 0人 | 57人 |

信頼関係と治療結果の相関について
相関係数は0.998で歯科医院への信頼度と治療結果に対する満足度の間には高い相関があると認められます。

調査結果の考察
『信頼関係と治療結果との相関の有無を探る』という目的の中で今回の調査を試みましたが、アンケートのみでは完全に信頼に足る有意差は認められませんでした。しかしアンケートに記名されている患者さんについて可能な限りカウンセリング時から治療終了時までの追跡調査や電話での聞き取り調査もした結果、明らかな有意差が認められました。
但し、アンケート以外での調査については中立公正を保つことの担保はなく、今回はあくまで推定の域に留まりました。その点につきましては今後も引き続きアンケート調査を継続することで分析精度をさらに高める予定です。
アンケート調査を終えて
患者さんは歯の治療に際して少しでも医療者側に不信感を有する場合は、不信感の解消ができないと判断した場合だけでなく、迷った場合でも受診しないことが重要です。たとえ治療途中であったとしても別の医療機関へ転院するほうが治療結果に対する満足度は高まるはずです。
また医療者側についての要望として医療者側の都合によるインフォームドコンセント(説明と同意)ではなく、患者さんの気持ちを汲み取った上での十分なインフォームドコンセントを実施することが望まれます。
つまり医療者側が心がけなければならないことは、あくまでも「治療を実施する前に、患者さんとの信頼関係の構築を図るべき」であるということです。 最後に、この調査にご協力いただきました多くの患者さんをはじめ、各歯科医院様にも心からお礼を申しあげます。
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