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59.保険内治療は最善ではないという理由

2007年9月19日

歯科の公的保険内治療では最善の治療はありえないという理由を少し詳しく考えてみます。このようなことを書くと誤解される患者さんもいるかもしれませんが、残念ながらこれは本当のことなのです。

あいぼりー歯の相談室にはさまざまな悩みや不満をかかえた患者さんがこられます。たとえば

  • 患者さん自身は保険内で治療してほしかったのに、説明もないままに歯医者に勝手に保険外の高額治療をされて困った人
  • 何年たっても治療が終わらない人
  • 入れ歯をいくつ作っても合わない人

などなど。
それでは、どうしてこのようなことがおきるのでしょうか。
まず、説明不足のことから考えてみましょう。説明なしで治療をされたという患者さんが当相談室では本当に目立ちます。しかし、これは歯医者側の言い分もあるにはあるのです。

つまり、現在国が定めている保険制度では『説明』に関しての明確な保険点数がつかないという問題点です。そのために、患者さんへの説明を詳しくしたがらない歯医者が多いのです。もし、国の保険制度上で、『説明』という項目があるとしたならば、大多数の歯医者はもっと丁寧に説明してくれることでしょう。それでもしたがらないような歯医者であれば、早晩淘汰されるでしょう。

よく考えれば、歯医者が患者さんへ丁寧な説明をすることは安心治療への第一歩なのです。しかも、そのことによって自分の歯科医院の評判が上がるのであれば経営への大きなメリットでもあるのですが、そのことを理解できない歯医者のなんと多いことでしょうか。そこが医療系サービスのいわゆるオゴリ感覚なのでしょう。

さて、何年たっても治療が終わらない人のことですが、そのほとんどが『根管治療(歯内療法)』という歯根内の神経治療をしている人たちです。
この治療も保険点数の問題がからんでいます。『根管治療』は大変むずかしい治療なのですが、それにもかかわらず保険点数が低く、本格的に治療すればするほど歯科医院は赤字になってしまうのです。

そのような理由もあって、ついつい保険ではいい加減な治療になってしまいがちなのです。皮肉なことに、高額な保険外治療(自費)で根管治療をしている歯科医院はどこも繁盛しています。

続・保険内治療は最善ではないという理由に続きます。

保険点数とは
保険内治療では治療行為・処置の一つ一つに細かく点数(1点=10円)が定められています。この点数のことを保険点数と呼びます。歯科医院では保険点数が定められた診療報酬点数表に沿って診療報酬(保険医療機関が受け取る医療費)を計算します。

参考リンク:あなたの医療と診療報酬

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