49.インフォームドコンセントと医療コーディネーター
2007年2月10日
最近インフォームドコンセントという言葉が気になっています。
一般的には日本のインフォームドコンセントと、アメリカで使われているインフォームドコンセントの解釈というか、運用のしかたが違うように思うのです。
日本では、お医者さんが患者さんにまず治療内容を説明して、患者さんはその説明を受けて同意することがインフォームドコンセントと解釈しているようです。
万が一、不測の事態となった場合でも患者さんやその家族も文句いわないでね」みたいな傾向があるのです。
当相談室を利用された患者さんの体験事例にもそのようなことでトラブルになった例が多いのです。保険制度の弊害や、医療者側が多忙すぎるような問題点もあるにはあるのですが。
しかし、本来のインフォームドコンセントは違います。
医療者側が患者さん側に充分な治療知識や、その利点・欠点、治療方法の選択肢(メニュー)などがあることを説明した上で、患者さん自身が主体的に選択することなのです。
たとえば、生命に関わるような場合、リスクが高くても難しい手術を受けるか、あるいは無難な手術を選択するかは患者の権利なのです。でも残念ながら、我が国の国民性でもある「長いものには巻かれろ」的な患者さん側のお任せ治療意識や、医療者側の「私に任せなさい」的なパターナリズム(父権主義)が、現状の間違った日本のインフォームドコンセント解釈があるようです。
ただし、ICの本場であるアメリカがすべて良いわけでもありません。
アメリカのような患者さん側の権利意識が高い国は、何でも訴えてやる的な傾向があります。医療者側は、そのような裁判に持ち込まれないための防衛策としてのインフォームドコンセントでもあるのです。
つまり、日本とは違う意味で、患者さん側に治療方法を選択させることで医療者側の責任をできるだけ回避するというような問題点もあるのです。
いづれにしても、当事者同士だけではこれらの問題点は解決できないのです。
これからの医療は、我々のような中立的な立場で活動する「医療コーディネーター」が益々重要になってくるでしょう。
あいぼりー須藤による良い歯医者の見つけ方〜歯科技工士から見た歯医者の実態ブログを公開中です。