31. 歯科を医科に統合することを望む
2005年10月19日
下記の文章は批判や恥を晒すことも省みず、私の想いを新聞に投稿したものです。ただし、掲載はされていません。
私は医療コーディネーターとして歯科専門に活動している元歯科技工士です。重篤な歯科疾患に苦しんでいる患者さんからの相談や、受診希望の患者さんには、治療終了までサポートをする仕事です。
この仕事で経験したことを、国の医療行政や医療関係者への提言とさせていただきます。
重篤な患者さんが抱く不満を解消するためには歯科だけでなく医科も含めたチーム医療が必要な場合があります。たとえば、顎関節症の患者さんです。この症状には精神疾患を伴う場合も珍しくないのです。
いわゆる噛み合わせが定まらないために、仕事も集中できなかったり、不眠症になったり、頭痛や腰痛なども発症している患者さんです。どこの医療機関で治療を受けていいか分からず、悩まれている患者さんです。
そのような患者さんは、大学附属病院や整形外科、心療内科、整体などの治療を試みてみたりもしているようです。
治療水準の高い歯科医師からの報告によりますと、その原因が未熟な歯科医療に起因することも珍しくないとのことです。そのことが原因でノイローゼとなり、自死を図る患者さんや、いわゆる引きこもりになっている患者さんもいるのです。
しかし、現状は医科でも他の診療科目との協力が困難であることは周知のとおりです。まして歯科との円滑な連携はさらに困難です。医科では、歯科医療は生命に直接関わる医療ではないとの認識でもあるのか、歯科医療系の患者さんを軽視する傾向にあるのです。このことがおかしいのです。
医療は患者という消費者が主体であることは自明です。しかし、医療は良くも悪くも父権主義的傾向もあり、ブラックボックス的なサービス業です。
つまり、患者さんの都合より医療従事者の都合が優先されます。その結果さらに患者さんは重篤になるという悪循環が引き起こされるのです。本来、医療は究極のサービス業なのです。
私のような仕事も本来は行政がやるべき活動であることも承知していますが、医療行政はどうしても専門的な知識や技術が優先される以上、一般消費者が医療に介入することの困難さがつきまといます。
医科で医師や看護師、理学療法士が医療コーディネーターとして活動できるように、歯科でも歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士のような歯科医療技術の検証可能な専門職が公正中立な立場で患者へのアドバイスをすることも可能です。
その解決のためには縦割り医療ではなく、各医療職も患者さんに対等な立場でのチーム治療をすべきです。
そもそも歯科も医科の一分野であることは間違いない事実なのですから、歯科医師だけを医師と違う資格にすること自体不満です。是非、歯科を医科に統合することを望みます。
あいぼりー須藤による良い歯医者の見つけ方〜歯科技工士から見た歯医者の実態ブログを公開中です。